小説家になろう必読の傑作15選【おすすめ】

2020年11月11日

面白い作品が多くある小説家になろうですが、中でも際立って面白い作品を15作品選んで紹介させていただきます。なろう小説を読み始めたばかりという方は、ぜひ全部読んでみて下さい。ちなみに順番は面白さ順というわけではなく適当です。どれも同じくらい面白いと思います。

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夜伽の国の月光姫

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作者は青野海鳥さんです。書籍化もされている有名な作品なので知っている人は知っている作品だと思います。

ジャンルはTS(性転換)、異世界転生物勘違い物です。

ざっくり説明すると、日本でおっさんだった男が、転生をして異世界でお姫様として生活することになるという話です。

今作は、主人公が非常に魅力的な作品です。日本から転生してきて、異世界に行ったせいで全く違う言語を一から習得することになり、八歳になっても言葉が上手く扱えないという設定があるのですが、その設定が上手く生かされています。

言葉が上手く使えないため無口になり、そのうえ外見が綺麗なため、気難しい子であるとか、変わった子であると周囲からは思われていますが、中身はゲスい男ということでギャップが生まれています。

夜伽の国の月光姫はTS物です。TS物が苦手な人の意見として、中身がおっさんだからどうしても気持ち悪く感じてしまう、というのがあると思います(私もあまりTSは得意なジャンルではないので、気持ちは分かります)。

ただ、夜伽の国の月光姫は三人称で書かれており、本人の心の中の声が一人称にくらべて書かれていませんそのためか気持ち悪さはほぼなくなっております。

文章力が高いというのも気持ち悪いを消す要因になっています。

勘違いコメディとしても優れています。勘違いネタで数々の笑いを生み出している作品です。勘違い物好きには必読の作品でしょう。

なろうの作品ページはこちらです。書籍化もされている作品です。イラストが可愛いので、個人的には書籍版を読むのをお勧めします。

この世界がゲームだと俺だけが知っている

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作者はウスパー先生です。ジャンルはVR異世界転移物です。

簡単にあらすじを説明すると、主人公ソーマがバグだらけのクソゲーの世界に転移し、バグ技を使って名を上げているいく、という作品です。私が読んでもっとも笑ったなろう小説です。

伏線の使い方なども巧みで、数あるなろう作品の中でも傑作の一つだと思います。

とにかくギャグが面白い作品です。バグだらけのゲームの世界に転移するという設定で、バグ技を使って戦ったりするのですが、それがかなりシュールで笑えます。

一番笑ったのは魔王戦です。あまりにもアレな展開に、爆笑しました。(戦いと言っていいのか分かりませんが……これ以上はネタバレになるので本編で読んでみて下さい)。

伏線の巧みさも、この作品の大きな魅力の一つです。シリアスな展開になると思いきや、ギャグで落とす。叙述トリックを上手く取り入れており、笑いながら関心も出来ます。話の構成も良く、二百話以上あるのですが、最初から最後までずっと面白かったです。

すでに完結している作品ですので、エタる心配もありません。こちらからぜひ読んでみて下さい。

書籍化、コミカライズされている作品ですので、イラストがあった方がいい、小説より漫画の方が面白い、と思う方は作者様の支援にもなりますので、ぜひ購入してみて下さい。

↓コミック版です。

蜘蛛ですが、なにか?

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作者は馬場翁先生書籍化、コミカライズ化、アニメ化もされている超有名作品です。ジャンルは異世界転生です。日本の女子高生が異世界の蜘蛛に転生するという作品です。

紹介するまでもなく知っている方はおられると思いますが、まだ読んでいないという方に向けて作品の魅力をお伝えしたいと思います。

アニメ化されるほどの作品ですので、魅力は多いですが、一番の魅力は文章にあると思います。

一読すると、あまりいい文章には見えませんが、読んでいくうちに恐ろしく読みやすいテンポで書かれている文章であることに気付きました。読者に次のページを絶対にめくらせらせる、まさに魔法のような文章です。どんな方でも話に引き込まれる事、間違いなしです。

主人公のキャラもいいです。蜘蛛ですが、なにか? は一人称で書かれている小説ですので、主人公の語りで話が進行していくのですが、その語りが面白い。普通のJKの思考かと思いきや、ずれまくっているところがあるのですが、それが笑えます。主人公が面白いキャラであると、愛着を持つようになります。主人公に愛着を持つという事は、作品自体を好きになるという事にもつながるので、それがこの作品の大きな魅力となっています。

伏線回収が上手いです。上手く伏線を配置して、読んでいて、あっと思う箇所がたくさんあります。物語を良く練っているんだなと思わず感心してしまいました(詳しく説明しちゃうとネタバレになるので、本編を確認してください)。

作品ページはこちらになります。

また蜘蛛ですが、なにか? はコミカライズされている作品でもあります。それがまた面白く、小説にはない面白さを引き出すことに成功していると思います。蜘蛛を漫画として描いたら気持ち悪くならない? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事全くありません。むしろ可愛いです。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか? 

↓コミック版です。

ギスギスオンライン

作者はココナッツ野山先生です。知る人ぞ知る名作ですね。書籍化はされていませんが、されていても全くおかしくないくらいの作品だと思います。

ジャンルはVRゲームです。未知の技術で作られたVRMMOゲームを、主人公コタタマが個性的過ぎるプレイをしていくという小説です。笑える要素が多く、魅力たっぷりの作品です。

とにもかくにもキャラが立ちに立ちまくっています。ギスギスオンラインの魅力は、何といっても主人公コタタマを筆頭に、個性的なキャラたちにあるでしょう。

主人公コタタマですが、彼は良い意味でクズです

悪い意味じゃなくて良い意味でクズなんです←ここ重要。

クズキャラというのは読者を不快にさせる存在ですが、コタタマのような良いクズキャラはとにかく笑えます。やっていることは確かに悪行なのですが、発想があまりにもぶっ飛んでいる上に、最後に痛い目に遭うことが多いので、不思議と悪い印象は抱くことはありません。

善人が主人公じゃないと駄目! と思う読者方もいると思いますが、そんな方でも読んでみれば意外とすんなり読めるんじゃないかと思います。

コタタマ以外にも、ドを越したロリコンキャラだいたり、戦闘狂キャラがいたり、まともなキャラはいないのかと思うくらい、個性的なキャラばかりです。

小説家になろうで連載しているVRゲームの作品の中では一番面白い作品だと思います。読みたい方はこちらから作品ページまで行ってください。

ラピスの心臓

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作者はおぽっさむ先生です。書籍化もされている作品です。ジャンルはハイファンタジーです。

簡単なあらすじを説明すると、孤児である少年シュオウが、凄腕の刺客に拾われ、様々な技術を教え込まれたあと旅に出て、そこから出世を果たしていく、という感じの話です。

転生、転移のない純粋なハイファンタジーとしては、小説家になろう作品の中でも最高傑作だと個人的に思っています。

ラピスの心臓の世界にいる生物には、一部の植物を覗き、『輝石』と呼ばれるものが埋め込まれています。(人間には左手の手の甲に埋められている)灰色の輝石を濁石、鮮やかな色のある輝石を彩石と呼んでおり、彩石を持っている者は、濁石の者には使えない、特別な力が使えます。

濁石を持っている者は落ちこぼれという風に扱われているわけですが、主人公のシュオウは、濁石持ちにも関わらず作中最強の実力者です。

彩石持ちの者たちには侮られ、喧嘩を売られたりもしますが、圧倒的な実力で勝利します。そのシーンは読んでいて爽快感を感じます。

主人公シュオウはかなり強いですが、苦戦をしないというわけではありません。あくまで人間の中では最強格という感じで、作中には狂鬼と呼ばれる怪物が登場し、狂鬼との戦いはかなりの緊迫感を感じさせるものとなっています。

ラピスの心臓は俺TUEEEと緊迫感のある戦闘、どちらも楽しめる作品です

独特な世界観も魅力の一つです。先ほど説明した輝石のように、ラピスの心臓には他の作品にはない独自な設定が多く使われています。

小説家になろうで人気のファンタジー作品のほとんどは、ある程度世界観に共通点があります。モンスターに、スライムやゴブリンが出てきたり、エルフが出てきたり、中世ヨーロッパ風だったり、魔法があったりスキルがあったりと。あまり新しい設定を入れると読者が混乱するうえに、そもそも新しい設定というのは受けるかどうかわからないため、すでに受け入れられている設定を使っている作品がほとんどでしょう。

ラピスの心臓には他作品と共通する点がほぼありません。輝石の設定も普通のファンタジー作品にはありませんし、出てくる敵も狂鬼という独自の設定があり、ゴブリンだとかスライムだとかは出てきません。

こういう独自の世界観で作られているファンタジー作品は、序盤説明がくどくなり、話しに入りにくくなっているものですが、ラピスの心臓は凄く読みやすく話に入り込みやすいです。ストーリーの構成力が高いため、きちんと話に入り込めるようになっています。

万人に受ける小説だと思いますので、ちょっとでも興味を持った方は読んでみてはいかがでしょうか?

なろうの作品ページはこちらです。

書籍版も出ていますので、イラスト付きが良いという人は書籍版を購入してみて下さい。

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ウロボロス・レコード ~円環のオーブニル~

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作者は山下湊やましたみなと先生です。ジャンルは異世界転生、ハイファンタジーです。書籍化済みの作品です。

あらすじを簡単に説明すると、日本で死に異世界に転生した主人公トゥリウス・シュルーナン・オーブニルは、一度死んだことでもう二度と死にたくないと死に対して強い恐怖心を抱き、不老不死になることを目指して錬金術を極めていく、という話です。

なろう屈指の怪作です。人を選ぶ作品でもありますが、ハマる人はめちゃくちゃハマると思います。

あらすじでも説明した通り、ウロボロス・レコードの主人公トゥリウスは、不老不死を目指しています。その過程で、実験と称してかなりえげつないことをやっています。奴隷を買って実験に使い殺しまくっているのですが、その事に関して悪びれる様子が一切ありません。肉体改造を施したり、絶対服従をさせるため脳を改造したりとやりたい放題やってます。

それもこれも全て不老不死になるという目的を叶えるためです。絶対服従させるのは自分に忠実な奴隷を作り、身の安全を守るため。錬金術の腕を上げるという目的もあります。

言ってしまえば完全に悪党なのですが、それでも強い拒否感を感じることはなく、強く惹かれるところがあります。主人公は不老不死になるという目的を果たすために、本当に何でもやります。どんな悪行だろうと迷わず妥協せずに遂行します。その姿はひたむきにも見えます。そこに強く惹かれるのだろうと私は思っています。

不老不死になりたいという目的が理解できるというのも、悪党である主人公を受け入れられる要因になっていると思います。死にたくないという気持ちは、ほとんどの人が持っているものですからね。

普通のなろう作品には飽きた、たまには変わった話も読みたい、という方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

こちらから作品ページに行けます。

書籍化もしている作品ですので、イラスト付きが良いという方は↓から。

田中のアトリエ ~年齢=彼女いない歴の魔法使い~

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作者は金髪ロリ文庫/ぶんころり先生です(書籍版とWEB版でペンネームが違うようなので、二つとも書きました)。

ジャンルは異世界転生です。

神の手違い異世界に転生することになった田中が、チートな回復魔法と魔力を使い異世界生活を送るという、あらすじだけみればよくある平凡ななろう作品ですが、中身は平凡とは程遠く、ぶっ飛んだ内容です。人を選ぶ作品ではありますが、間違いなく名作です

まず主人公の思考ぶっ飛んでいます。とにかく下品。ここでは書いてはならないような事を、感がまくっています。一人称小説なので、主人公の思考がダイレクトで伝わってきます。

正直、その主人公の思考に引く人もいるかもしれませんが、面白いと思う人も同じくらいいると思います。思考はぶっ飛んでいますが、行動はあくまで紳士的なので、外道な主人公というわけではありません。

ヒロインが可愛い作品でもあります。田中のアトリエは、ハーレム物で、結構色んなヒロインが出てきますが、どのキャラも可愛いです。ちょっとHな描写もあります。

個人的に田中のアトリエは男性におすすめの作品です(女性はちょっと主人公の思考にドン引きしちゃうかもしれません)。

下ネタおkな方は男女問わず面白く読めると思います。

作品ページはこちらです。

また田中のアトリエは書籍化コミカライズされている作品です。ヒロインが可愛い作品ですので、書籍版かコミカライズ版で読むと、より一層面白いと思います。

↓コミカライズ版と書籍版です。

無職転生 - 異世界行ったら本気だす –

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作者は理不尽な孫の手先生です。書籍化、コミカライズしており、さらにアニメ化も決定している、小説家になろうを代表する名作です。ちょっと前まで累計ランキングで一位に君臨していました。現在も二位です。

ジャンルは異世界転生。なろうを読むなら、まず最初に読むべき作品の一つでしょう。

あらすじは、34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートが家をお出された後、トラックに轢かれて死亡、転生して異世界で貴族として生まれ変わる、という話です。あらすじだけ見たらテンプレです。というよりテンプレを作った作品ですので、テンプレなのは当然と言えるでしょう。

ストーリーが面白い作品です。小説家になろう作品は、アイデアが面白かったり、キャラが面白かったり、コメディ要素が面白かったりする作品は多いですが、ちゃんとしたストーリーで魅せている作品は少ないです。無職転生はその数少ないストーリーで魅せている作品の一つです。

転生前の境遇が深く感情移入できるように書かれているため、ストーリーに入り込むことが出来ます。その上で感動する描写が随所にあるため、泣ける作品だと思います

序盤はちょっと話の盛り上がりが欠けるかなと、思うところもありますが、三章から一気に面白くなってきます。最初だけ読んで、思ったより面白くないかも……? と思われた方は3章までは読んでみて下さい。

ヒロインも魅力です。ヒロインは三人いるのですが、それぞれツンデレ、幼馴染など、違う属性を持っていますが、どの子も可愛いですハーレム物なので、ハーレムが苦手な方はそこは不満に思うかもしれません。

すでに完結済みの作品で、全部で260話ほどあるのですが、最初から最後までだれることなく、面白いまま最終話を迎えます。

どんな方にお勧めできる名作ですので、読んでみてください。

作品ページはこちらです。

書籍化、コミカライズされている作品ですので、イラスト付きが良い、または漫画の方がいいという方は、↓から購入してください。

転生したらスライムだった件

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作者は伏瀬先生です。書籍化、コミカライズ、アニメ化している小説家になろう発の作品では一番有名な大人気作品です。現在累計ランキング一位の作品でもあります。

ジャンルは異世界転生。通り魔に刺された主人公が異世界にスライムとして転生した、という話です。

とにかく大人気作品です。それだけに色んな魅力があります。

一番大きな魅力は世界観だと思います。スキルがあるテンプレートな世界観なようですが、ほかにはない魅力的な設定が多いです。魔物が進化していくという設定には強いワクワク感がありますし、魔物に名前を付けると強化されるという設定は、配下がどんどん増えていき、勢力が強化されてるという感じがして面白いです。

主人公が仲間にする魔物たちも魅力的です。女性キャラは可愛いですが、男のキャラもかっこいいです。転生したらスライムだった件は、なろう作品の中でもトップクラスに売れている作品ですが、男キャラも女キャラも魅力的で、男女を問わず受ける作品だというのが、売り上げの理由になっていると思います。

エンターテイメントとして非常に優れている誰にでもお勧めできる名作です。

作品ページはこちらです。

転生したらスライムだった件は、コミカライズが非常に人気の作品です。クオリティも物凄く高く非常に面白いため、そちらもお勧めします。

Re:ゼロから始める異世界生活

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作者は長月達平先生です。書籍化、コミカライズ、アニメ化を果たした小説家になろう発の大人気作品です。

ジャンルは異世界転移。引きこもりの学生である主人公菜月昴なつきすばるは、突如異世界に転移。死んだら巻き戻るスキル、死に戻りという能力を得て、何度も死にながら問題を解決していく、というストーリーです。

ほかのなろう作品にはない、強い魅力のある作品です

なろう作品には、主人公にチートスキルがあり、あまり苦戦することなく異世界を生きる、という内容の作品が多いですが、この作品の主人公スバルは死に戻る以外に、特にチートな能力を持っていません。

その上に、解決するのが非常に難しいハードな状況によく陥ります。その結果、スバルは何度も死にます。悲惨な目にあって死にその度に死に戻ります。何度死んでも諦めず、ヒロインたちを救おうとする姿には、強い感動を覚えます。

主人公スバルの精神的な成長もこの作品の面白さの一つです。

元々引きこもりだったスバルは、若干ヘタレなところがあります。途中もうヒロインを救うのは諦めてしまおうと思う事もあるのですが、精神的な成長を見せて乗り越えていきます。そのシーンを見ると、一気に話に引き込まれます。そこまで読んでしまえば、もう次のページをめくらないわけにはいかない、というくらいこの作品の虜になると思います。

序盤、主人公の性格が合わないという方がいて、読むのをやめてしまう方も知るかもしれませんが、徐々に主人公は成長していくので、ぜひ三章までは読んで欲しいです。

作品ページはこちらです。

書籍化されている作品ですので、イラスト付きの方が良いという方は↓から。

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

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作者は香月美夜先生です。書籍化、コミカライズ、アニメ化している大人気作品です。

ジャンルは異世界転生。本が好きで仕方ない主人公が転生した世界は、識字率が低く本も少ない世界。本が読みたいと思った主人公は、本を作るために奮闘する、というストーリーです。

女性が主人公の作品です。女性向けな要素の多い作品ではありますが、男性にもお勧めできる名作です。

劣悪な環境で悪戦苦闘する主人公が魅力的です。主人公の大好きな本がほとんどない異世界ですが、それ以前にあまり裕福でない過程に生まれているので、生活の質があまり高くありません。大変だと思うのですが、それでもめげずに頑張る姿に、思わず応援したくなります。

主人公に強く感情移入できる作品ですので、徐々に目的が達成叶えられ始めると、読んでいて思わず嬉しくなってくる作品です。

根強い人気があるのも頷ける傑作です。男女問わず万人受けする作品だと思うので、ぜひ読んでみてください。

作品ページはこちらになります。

イラスト付きの書籍版がいい、もしくは漫画版がいいという方は↓から。

辺境の老騎士

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作者は支援BIS先生です。書籍化、コミカライズされている作品です。ジャンルはハイファンタジーです。

辺境のテルシア家に長年仕えた老騎士、バルドは主家に引退を名乗り出て、旅に出た、というストーリーです。小説家になろう作品では珍しい老人が主人公の作品です。

小説家になろうに投稿されている作品いうのは、良くも悪くも粗削りな作品が多いですが、辺境の老騎士は、一般小説で出しても違和感がないほど、緻密な文章で書かれている作品です。これ無料で読んでいいの? と思えるほどの文章です。中世ヨーロッパ風の世界を旅をする作品ですが、風景が脳裏に浮かんできます。

良い文章というと、お堅く読みにくい文章を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、辺境の老騎士は読みやすいです。きちんと改行をこまめにいれたり、空行をいれたりと、WEB小説で読みやすくするための基礎はきっちりと抑えてあります。

ストーリー自体も素晴らしく、非常に感動出来ます。

もしかしたら老人が主人公という時点で、読む気にならないという方もおられるかもしれませんが、正直勿体ないです。1話でこの作品のクオリティの高さは分かりますので、ぜひこちらから読んでみて下さい。

書籍化、コミカライズ済みの作品ですので、イラスト付きの方がいいと思った方は↓から。

Knight’s & Magic

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作者は天酒之瓢あまざけのひさご先生です。書籍化、コミカライズ、アニメ化された大ヒット作品です。ジャンルは異世界転生です。

メカヲタの社会人が巨大な魔道兵器のある異世界に転生して、その兵器の乗り手となるため、全力で努力をしていく、というストーリーです。小説家になろうである程度人気になった作品の中では、唯一のロボット系作品だと思います。

主人公が一途に魔道兵器を開発しようとする姿に惹かれる作品です。重度のメカヲタである主人公は、周囲の人物を唖然とさせながら、魔道兵器の開発に勤しんでいきます。一つの物に一生懸命になる主人公の姿には好感が持てます。

文章力も高く、メカの戦闘という難しい描写を難なく書かれており、戦闘の臨場感が文章から伝わってきます。

ロボットアニメが好きな方にはたまらない作品だと思います。ぜひ読んでみて下さい。

作品ページはこちらです。

書籍化、コミカライズもされている作品です。イラスト付きが良いという方は↓から。

ログ・ホライズン

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橙乃ままれ先生の作品です。書籍化、コミカライズ、アニメ化されている大人気作品です。ジャンルは異世界転移。

MMORPGエルダー・テイルのプレイヤー全員が、ゲームと酷似した異世界に転移した、というあらすじです。

設定の作りこみが細かい作品です。実際にMMORPGをやりこんでいる人じゃないと書けない作品だと思います。設定が作りこまれている作品は、肝心のストーリーがおざなりになりがちですが、ログ・ホライズンはストーリーも良いです。

実績のある作家さんなので、文章力もとてつもなく高いです。本来無料で読んでいいようなクオリティの作品ではないと思います。ハイレベルな文章力で書かれたレイドボスとの戦いは圧巻です。

特にMMORPGをプレイしたことのある方におすすめします。

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書籍化コミカライズ済みの作品ですので、イラスト付きが良いという方は↓から。

オーバーロード

オーバーロード1 不死者の王

作者は丸山くがね先生です。書籍化コミカライズアニメ化済みの、大ヒット作品です。ジャンルは異世界転移です。

VRMMO『ユグドラシル』のサービス終了日、主人公は一人で強制ログアウトされるのを待っていたら、ログアウトされることはなく、ユグドラシルの世界が現実となってしまっていた、というあらすじです。

主人公アインズが魅力的な作品です。主人公は人間ではなくオーバーロードという最上位種のアンデットとしてゲームをプレイしており、転移したときもそのオーバーロードの姿で転移することになります。アインズは考えていることは平凡なのですが、部下たちに物凄く信頼を寄せられているせいで、その信頼を崩してはいけないと、かなり尊大な態度で部下たちと接します。その、思考と実際の言動のギャップが面白いです

世界観や設定の作りこみも凄い作品です。文章力も極めて高いため、設定が生かしきれていると感じました。

万人受けするタイプの作品だと思います。作品ページはこちらになります。

またWEB版のオーバーロードは、書籍版とだいぶ違い、書籍版で人気のキャラがWEB版では出ていない、ということになっていますので、個人的に書籍版を読むことをお勧めします。

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